スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

007:カーチェイス!!

「待ってろよ……仁、マリア……」

 篠田俊太郎は支給された「ある車」の中で呟いた。
 まともに走る車に乗るのはかなり久々である。
 だからこそ、……だからこそ、走りにくい道路だった。
 出してはならないほどのスピードで走る篠田。
 当然、そのスピードは未体験のエリアだった。
 ────それに

「篠田さん、車酔いなどはありませんね?」

 その車の名はデッカード。
 自動操縦で走るうえに、意思を持つというスーパーカーである。
 彼もまた、少年を探している。だからこそ、この場を限界スピードで走っていた。

「ああ、だけど勉の言ってた……『G』とかいうやつがキツいかな」

 少しの苦笑いを浮かべながら、篠田は呟いた。
 本当ならば、おそらく気絶レベルのスピードだろう。
 だが、生徒のためならば耐えられる。

 日向仁──彼は、いわゆる問題児だ。だが、剣王のパイロットとして普段から勇気ある戦いを見せて来てくれた本当は優しい仁。
 白鳥マリア──彼女は、クラスの誰よりもしっかりしている。地球防衛組の司令を務めるくらいなのだから、もしかしたら篠田よりも大人っぽい性格なのかもしれない。
 仲の良かった自分の生徒たちが、こんな惨劇に巻き込まれて良いはずがない。
 何がなんでも、篠田には担任として彼らを守る義務がある。

(大丈夫……飛鳥たちだって耐えられたレベルだ……俺に耐えられないはずがない……)

 思いながら、篠田は苦笑さえもできないほどに顔をゆがめた。
 いや、圧力が、表情を殺している。ただ、ひたすら体に負担がかかっている。

「そこの車、止まりなさい!!」

 そんな彼らに制止の声。
 サイレンの音も聞こえている。同業者らしい、とデッカードは思った。
 逃げ切る必要もないので、すぐにデッカードはスピードを緩める。
 篠田の体に限界を感じさせていた圧力は辛うじて楽を取り戻した。
 だが、止まっている場合でないという焦りが心を占める。

「駄目じゃないか、こんなスピードを出して。人でも轢き殺したらただじゃあ済まないぞ」

 後部で白バイを走らせてついてきたのは……
 ミラーで篠田はそれを見る。

「じゃ……邪悪獣!?」

 『警察なんて迷惑だ!!』→『ケイサツ……メイワク』の流れで現われたのだろうか、この邪悪獣は。
 体中に信号のついた異形。謎すぎるその姿。
 詳しい名前はわからないが、とにかくそれは人間ものではないとだけわかった。
 あまり悪いやつには見えないが。

「おい、君!! 免許証を!!」

 そいつが迫ってくるが篠田はその姿に唖然として、免許を探すどころではない。
 目を大きくしたまま、その生物が何かしらの気害を加えてこないかが心配になった。

「……待ってくれ、同業者だろ? 君は」

 デッカードのAIがそいつの説得を始めた。
 そいつがじっと、車を見る。どこまで焦っていたのだろうか。
 デッカードの外見がパトカーであることにようやく気づく。

「はっ!! 同業者でしたか!! 知らぬこととはいえ、とんだご無礼を!!」

「いや、いいんだ。確かに君の言うことも一理ある。このスピードでは、誰かを轢きかねないからな。篠田さん、あまり焦っても仕方がない。とにかく、安全に走りましょう」

 デッカードは、今度は篠田に言う。
 篠田は首をかしげると、確かにそうだと納得する。
 生徒を想うあまり、その行動の危険性に気づかなかったというところだろう。

「甘い甘い甘いっ!! この世の理はすなわち速さだと思いませんか?
 物事を早く成し遂げればその分時間が有効につかえます。 遅いことなら誰でも出来る!
 20年かければ馬鹿でも傑作小説が書ける! 有能なのは月刊漫画家より週刊漫画家!
 週刊よりも日刊です! つまり速さこそ有能なのだ!
 文化の基本法則ぅ! そして俺の持論ですぅ~!」

 長ったらしい台詞を漏らしながら、恐るべきスピードで走る車が一台、彼らの真横を風のように通り過ぎる。

「篠田さん、私はあの車を追う。私の警察官としての仕事だ」

「ああ、少しくらいなら寄り道したって構わないさ。あいつのやってることは、みんなに危険を与えるんだから!」

 それは、自分の生徒達が望むことではない。
 二台のパトカーが、それを追い始めた。



【1日目:深夜/高速道路】

【篠田俊太郎@絶対無敵ライジンオー】
[状態]:健康
[装備]:デッカード@勇者警察ジェイデッカー
[所持品]:支給品一式、不明支給品×2
[思考・状況]
基本行動方針:生徒を守る。
第一行動方針:デッカードと共に行動する。
第二行動方針:あの車を追う。


【シグナルマン・ポリス・コバーン@激走戦隊カーレンジャー】
[状態]:健康
[装備]:ポリスピーダー@激走戦隊カーレンジャー
[所持品]:支給品一式、不明支給品×2
[思考・状況]
基本行動方針:殺し合いには乗らない。
第一行動方針:悪人は逮捕する!
第二行動方針:今は不審車両を追う。


【ストレイト・クーガー@スクウライド】
[状態]:健康
[装備]:何らかの自動車@???
[所持品]:支給品一式、不明支給品×3
[思考・状況]
基本行動方針:不明。
第一行動方針:最速で走る。
スポンサーサイト

テーマ : 二次創作:小説
ジャンル : 小説・文学

006:参加者が増えても万事おkなのは非リレー型ロワの特権です。まる。

 警視総監たる冴島十三に「殺し合いをしろ」という命令をして良いものなどいない。
 たとえそれが総理大臣でも、神様でも。
 彼の強き精神にとって、殺人など無理な願いも甚だしい。
 彼が主催の三人娘を「逮捕」するために奮闘するのは必然であった。

「カ…………カッコいい!!!!」

 ────とはいえ。

 また別の世界における警察の所有していた、ある兵器が支給され、それに歓喜しないわけもない。
 これがこの場において戦う道具であるというのも理解でいる。
 が、これを背に歩いていくというのも、冴島十三にはできようもない。
 何故なら、彼が見上げたそれは──

 AV-98 イングラム。

 その造形を見て、誰が否定できようものか。
 あまりにカッコよすぎるフォルムに、冴島は感動さえ覚えたという……。




「………………っと待てぇいっ!!」


 冴島がその機体に触れたときである。────拡声器を片手に駆ける熱き熱血漢のダイゴウジ・ガイ(本名:ヤマダ・ジロウ)が冴島に対して怒号をかけたのは。
 一瞬、動きを止めた冴島の老いた背中に容赦なく飛んでくる右足の打撃。

「ゲキガンキィィィィィック!!!」

 ぐはっ、と思わず唾が舞う。
 背中の痛みを堪えて、冴島は背後の男を見据えると。
 そこにいたのは、まさに冴島の思い描いた『 主 人 公 』の姿。
 が、やっていることはまさに悪魔。悪魔の所業というべきところか。

「その機体は俺んだっ!! 俺が先に見つけたんだっ!!」

「何をぅっ!? 私が先に見つけたのだ!! もう唾つけちゃったもんねー!!」

「き……汚ねえぞジジイッ!! いい年して大人気ねえ!!」

「な……何だと!? ロボットが好きという気持ちに、年齢など関係ないっ!!」

「チッ。ジジイのくせにわかってんじゃねえか!! ……だが、ゲキガニウム合金のボディに唾つけた件はゆるさねえぞ!! 俺様が正義の鉄拳を食らわせてやるぜっ!!」

「げ……ゲキガニウム合金? この機体は本当に君のものなのか?」

 冴島は、ガイの言葉でこの機体を構成するゲキガニウム合金の名を初めて知らされることになる。
 冴島にとっては見たこともない機体だったが、ガイにとってはその詳細をも知る愛機なのだろう。
 ということは、本当にこの機体はガイのものだということだろうか……?
 なら、冴島の今までの行為はネコババ……もとい窃盗罪!!
 警視総監であるはずの冴島が……? それが世間に発覚すればブレイブポリスは解散?
 度重なる警察の不祥事を思い出し、冴島は顔を青くする。特集するメディアの姿が冴島の頭の中を駆け巡る。

「おうよ! だから言ってるじゃねえか!」

「そ……それはすまなかった!! 知らなかったんだ!! よくよく考えてみれば、私のやっていることはネコババ同然!! 私としたことが、道に偶然落ちていたロボットを拾おうとするなんて……」

 冴島が土下座をすると、ガイは勝ち誇ったような笑みで

「いいぜいいぜ、オッサン。過ぎたことをとやかく言わねえのが男ってもんよ」

 と、ネコババの分際でカッコよく決め始めた。
 残念ながら、彼にネコババという自覚はないようだが。

「あ! 私のアルフォンス!!」

 その声が聞こえると、二人はそちらを見る。
 そこにいたのは泉野明という女性警察官である。
 制服を見て、同業者だと認識するのに時間はかからなかった。

「……この機体は君のものじゃなかったのか?」

 と、ひざまずいたまま冴島はガイに訊く。
 誰が実際の持ち主だかわからない状況だが、どさくさにまぎれてガイは頑なに「自分のだ」と言い張った。

「俺のだ!!」

「私のだよ!!」

 無論、口論になり、収集はつかなくなってしまう。
 実際のところ、野明のものなのだが、ガイにとっては自分のゲキ・ガンガー。
 この口論に終わりがあるはずはなかった。

 殺し合いの場にありながら、冴島は早速、別のことに頭を抱えるのだった…………。



【1日目:深夜/平原】

【冴島十三@勇者警察ジェイデッカー】
[状態]:健康
[装備]:不明
[所持品]:支給品一式、不明支給品×2
[思考・状況]
基本行動方針:主催者を倒す。
第一行動方針:とりあえず二人をなんとかしたい。
第二行動方針:機体がカッコいい!!


【泉野明@機動警察パトレイバー】
[状態]:健康
[装備]:不明
[所持品]:支給品一式、不明支給品×3
[思考・状況]
基本行動方針:殺し合いには乗らない。
第一行動方針:アルフォンスは私の!
第二行動方針:この二人は……。

【ダイゴウジ・ガイ@機動戦艦ナデシコ】
[状態]:健康
[装備]:不明
[所持品]:支給品一式、不明支給品×3
[思考・状況]
基本行動方針:殺し合いには乗らない。
第一行動方針:この機体は俺のだ!


【共通事項】

ガイと野明がアルフォンス@機動警察パトレイバーが誰のものかを争っています。

テーマ : 二次創作:小説
ジャンル : 小説・文学

005:規律委員長とゴミ係

 広瀬海は不機嫌そうな顔で森を歩いていた。
 敵は自分がダグオンであることを知っているものだというのは粗方推測がつくが、彼としてはあの広間に幾人か「人外」がいることに妙な不安感を感じている。
 我々ダグオンを殺すつもりにせよ、目的が見えてこない。
 こんな大掛かりなことをせずとも、生身のダグオンを殺すはできたはずだ。
 ましてや、自分たちは一高校生に過ぎない。

「しかし、心外だな。奴らはコレを殺し合いに使えというのか……」

 ダグコマンダーを片手に装着したカイはダグオンの力を血に汚させようという三人の少女に嫌悪感さえ覚える。
 ブレイブ星人に与えられたこの力は、決して殺人の道具ではない。
 この青き星に戦慄が走ったとき──そのとき初めて、カイはダグオンの力を使うのだ。
 通信機としての機能はうまく働いていないようだが、わざわざこうして手にしているということは変身させるのを一つの目的としている可能性が高い。
 やはり、殺し合いに使えという意味合いが浮き出てくる。

「愚かな……。私たち地球人が殺し合いに乗るとでも思っているのか」

 カイは一刻も早く、他の地球人を探したいという気持ちだった。
 できるならばエン、リュウ、ゲキも早い段階で味方にしておきたい。
 彼らと共にこの殺し合いの主催者を打倒せねばならないのだ……。ダグオンのメンバーとして。
 そんな時、カイは背後で葉と葉が擦れた音を聞く。

「おい、そこの白服の男!」

 カチャリと音が聞こえ、怒号に近い声が耳を通った。
 渋ったか。
 カイは両手を上げ、デイパックを地面に落とす。
 どうやらすぐに殺すつもりはないようだが、背後を取られてしまうのは不覚。

「広瀬海だ。風紀委員長として、銃を置いてもらうよう要求する」
「それは現段階では不可能だ。まずは武器を確認させてもらう」

 背後から足音が聞こえ、カイに銃を突きつけたままデイパックを奪う。
 カイの背後では、デイパックの中身を確認する音が聞こえていた。
 考えてみれば、カイはまだデイパックをあけていなかったかもしれない。
 中に何かまずいものでもあれば……と冷や汗をかいたが、「大丈夫だ、問題ない」という声を聞いて安心する。

「無礼を許してくれ、広瀬。俺は東京都立陣代高校2年4組出席番号41番ゴミ係兼カサ係の相良宗介だ」

 振り向いても構わない、と聞いてカイは肩の力を抜いてその男がどんな人間なのかを確認した。
 彼は確かに高校生らしく、しっかりと制服を着こなしている。
 一目で見れば、模範生。カイが好印象を持つ型の人間のはずだ。
 唯一問題があるとすれば、未だに銃を片手に持っていることだろうか。

「構いはしない。どうだ、怪しい武器はあったか?」
「いや、問題ない。この中に入っていたのは女性用下着の山だ。武器になりそうなものはない。
 強いて言えば、ブラジャーのホックが暗殺に使用することも……」
「待て。話についていけない」
「自分で確かめるのが一番だ、広瀬」

 恐る恐るカイは中身を確認した。
 下着。下着。下着。下着。下着。下着。下着。
 四●元ポケットのように底のないデイパックには、ひたすら下着が入っている。
 それも女性用のブラジャーやパンツ。まるで下着泥棒の鞄のようだ。
 おそらくは、これがカイの支給品だということだろう。
 下着のほかは、梅干の入った壷やコーヒー牛乳が入っている。武器ではない。

「俺のものには銃とサバイバルナイフ、カードが入っていたがそれぞれの武器は違うようだな」
「納得がいかん!」



【1日目:深夜/森】

【広瀬海@勇者指令ダグオン】
[状態]:健康
[装備]:ダグコマンダー@勇者指令ダグオン
[所持品]:支給品一式、なつきの下着コレクション@舞-HiME、コーヒー牛乳@激走戦隊カーレンジャー、梅干しの入った壷
[思考・状況]
基本行動方針:打倒主催。人々を守る。
第一行動方針:まずは地球人たちとの合流。
第二行動方針:支給品に大きな不満。
[備考]
※参戦時期は本編終盤。


【相良宗介@フルメタル・パニック!】
[状態]:健康
[装備]:ディクテイター(6/6)@ブルースワット
[所持品]:支給品一式、サバイバルナイフ、ズバットカード@快傑ズバット
[思考・状況]
基本行動方針:生き残る。
第一行動方針:主催の意思通りには動かない。
第二行動方針:ただし、あまり他人を信用しない。
[備考]
※参戦時期はアニメ版終了後

テーマ : 二次創作:小説
ジャンル : 小説・文学

004:この手に掴むまで

 朱色の髪の毛がふわりと揺れ、イクサー2が着地する。
 殺し合いを強いられた彼女であるが、ここで簡単に他人を殺めるのは気が乗らなかった。
 殺し合いとは言うが、勝ち残り形式でルールも普段の戦い方とは異なる。弱った相手を攻撃することも可能であったり、首輪が取り付けられていたり、内容もゲーム調だ。
 いくら冷酷たるイクサー2であっても、三人の少女は趣味が悪いと考えざるを得ない。

 とはいえ、他に生き残るアテがないというのも事実だ。
 ここにイクサー1がいるというのは確かめてある。──それが彼女にとっても重大な話となっている。
 彼女の目的はそのイクサー1への確執のみで生存など頭にはない。
 生き残るといっても、そのイクサー1との決着を果たすまで生き残ればそれで良いのだ。


(お姉様……無論、こんなところで私以外に殺されることのないよう…………)


 彼女が願うは、たったそれだけの狂気のみ。
 姉を殺すために生まれてきたのが自分なら、それを果たすことのみが蘇ったイクサー2の役目。



 ────と。



 イクサー2の目の前には向かってくる陰があった。
 長い髪の毛を束ね、黒服を着た男性。
 見たところ、その姿にイクサーのような超人の面影はないように見える。


「──凱気装」


 その言葉を発するまでは。
 男の名は風間将人と言った。
 その体はファラーの寄生、ガイボーグの改造、そして己の気からデスファードのものへと変わる。
 それはまさしく、イクサー2の相手としては不足ないものの姿であった。

 敵意をむき出しにした相手に応えないイクサー2ではない。
 互いが互いを殺そうとしているのは目に見えている。

 イクサー2の拳から放たれるイクサービーム。
 それと同時にデスファードが放つ王気・極星拳。
 二つの拳が光を呼び、一瞬で消える。


「あんたも人間じゃないのか。なら、戦い甲斐のある相手だ!」

「こちらもだっ!」


 二人は距離を詰めるように走る。
 イクサー2にはイクサーソードが、デスファードには自分の体が武器となり、敵を倒すために足を前へと押し出していく。
 デスファードはイクサーの腹部に蹴りを打ち込む。
 デスファードの脚はイクサーソードよりもヒットが大きかった。いや、拳法家である風間将人の蹴りがそれだけ素早く、凄まじかったということだろう。
 相手が何者かは知らないが、その一瞬でイクサー2は相手の強さだけを理解する。

 体と一緒に弾き飛ばされたイクサーソードは敵を討つことを忘れる。
 イクサー2は体勢を立て直せず、目の前の怪物が火を帯びたパンチを顔に打ち込む。
 それが決定的で、イクサー2は地面に倒れ伏した。


「──女ごときが俺に勝てはしないようだな」

「くっ……!」


 女と罵られるのもまた屈辱。
 彼女の場合は、周りには女しかいない。そんな環境で生まれた。
 それ以上に強い男という存在をあまり知らない。
 男という存在は、女より弱いものだと思っていた。
 だから、こうして男に押されるのは強い屈辱であった。


「……死ぬ間際に教えてくれ…………私より強いという、お前の名を」

「──風間将人────いや、デスファードだ」


 イクサー2は自らを倒した敵の名を問う。
 自分を打ち破った存在が、果たしてどんな名なのかを知るために。



 ────いや、一瞬の隙を作る為に。



「……ならば」


 その胸に、エネルギーを溜める。
 倒れ伏したイクサー2を倒そうと近づくデスファードを仕留めるために。


「死になさいっ!! デスファァァァァドッ!!!!」


 止めのエネルギーを溜めていたとはいえ、まだ元気のあり余るイクサー2に対抗しうる力が、デスファードには無かった。
 全身の力を込めたパンチは、デスファードを飲み込むかのように突き刺さる。
 おそらくイクサーソードよりも遥かに強く、鋭い攻撃。


 そして。


 その一撃がデスファードを光に変える。
 貫きはしなかった。
 それだけ硬い男が、デスファードだったからだ。
 そこに、デスファードがあるはずだった。
 拳の触れた先にあるはずの男の感覚が弱弱しく消えていく。


「またお会いしましょう…………生きていたら」


 イクサー2を包む光は消え、冷静な言葉が残される。
 そこに、自らを襲った敵の姿は無かった。



【風間将人@七星闘神ガイファード 死亡】


【1日目:深夜/砂漠】

【イクサー2@戦え!!イクサー1】
[状態]:健康
[装備]:イクサーソード@戦え!!イクサー1
[所持品]:支給品一式×2、不明支給品×6
[思考・状況]
基本行動方針:殺し合いには乗らない。
第一行動方針:イクサー1を倒す。
第二行動方針:かかってくる相手には容赦しない。
[備考]
※参戦時期はイクサー3での復活直後。

テーマ : 二次創作:小説
ジャンル : 小説・文学

003:侍と騎士

「……殺し合いか」

「厄介ごとに巻き込まれたもんだ」

 志葉丈瑠と冴島鋼牙。侍と騎士は互いに、見合う。
 打ち込みあうためではない。
 歴戦の勇者たる二人の戦士は、互いが実力を持つこと、殺気のないこと。そのいずれも目が合ったその瞬間に把握している。
 二人は非常に似ていた。
 クールで、熱く──
 孤独に見えて、仲間を想い──
 何かを護って生きてきた者。
 今、彼らは互いをそこまで認識しているわけではないが、それでも相手が自分に似た人間だというのはわかった。
 それに、丈瑠の場合はそれだけに留まらない。

「広間であの女の子たちに話しかけていたのはお前だよな?」

 その白く長いコート。忘れるはずもない。
 その腰に携えた立派な剣も、侍たる丈瑠が彼を忘れなかった要因の一つでもある。
 あの口ぶりを考えると、この男はあの少女たちと知合いなのだろう。

「ああ。俺は確かにあの三人とは知り合いだ。……だが、俺はこんな殺し合いをするつもりはない」

「だろうな。お前ほどの腕なら、おそらく俺が抵抗してもすぐに殺される」

「買いかぶりすぎだ。それに、お前も俺を見て動揺する様子がない。太刀打ちする自信があるということだろう?」

「……俺は侍だ。剣を恐れているようでは侍はできない」

 侍──そう、志葉丈瑠は侍戦隊シンケンジャーの殿たる男。
 逃げないのが侍であり、その信念は確かに逃げを知らぬようできていた。

「侍、か……。面白い男と会ったものだ」

 鋼牙はデイパックから一本の日本刀を取り出すと、それを丈瑠に差し出した。
 考えて見れば、これを差し出されるまで丈瑠には剣が無かった。

「使え。俺にはコレがある」

 鋼牙は魔戒剣を携えている。
 ザルバを没収されながらも、変身に必要な魔戒剣は奪わなかったのだろう。

「……遠慮なく使わせてもらう」

 丈瑠はそれを受け取るが、それだけで終わってはならないのが侍である。
 受けた恩を返すのは、侍以前に日本人としての尊厳だ。
 丈瑠もまた、デイパックに手を入れ、最も使えそうな支給品を鋼牙に差し出した。

 それは二本の鎌・フェリンガースナイプである。
 カマキリの両鎌を模したそれは、重量を帯びながらも確かな切れ味を持つ。

 鋼牙は黙ってそれを受け取ると、コートの中に隠す。
 そして、その口を噤んだまま振り返ると、丈瑠に背を向けて歩いていく。

「いずれまた、ここで会おう。俺の名は志葉丈瑠、仲間に会ったら教えてくれ」

 丈瑠のその言葉を聞き、一度歩みを止める。

「冴島鋼牙だ」

 そう名乗り、鋼牙は再び歩き出した。


【1日目:深夜/平原】

【志葉丈瑠@侍戦隊シンケンジャー】
[状態]:健康
[装備]:ショドウフォン(赤)@侍戦隊シンケンジャー、日本刀@ブルースワット
[所持品]:支給品一式、不明支給品×2
[思考・状況]
基本行動方針:打倒主催。人々を守る。
第一行動方針:鋼牙はいずれまた会いたい。
[備考]
※参戦時期は本編終盤。

【冴島鋼牙@牙狼-GARO-】
[状態]:健康
[装備]:魔戒剣(ガロ)@牙狼-GARO-、フェリンガースナイプ@
[所持品]:支給品一式、不明支給品×2
[思考・状況]
基本行動方針:打倒主催。人々を守る。
第一行動方針:鋼牙はいずれまた会いたい。
[備考]
※参戦時期は本編終盤。

テーマ : 二次創作:小説
ジャンル : 小説・文学

プロフィール

藤宮昴

Author:藤宮昴
HN:藤宮昴
16歳の学生

多趣味だけどこのブログではアニメ、特撮、漫画、ゲーム、洋画、邦画、小説等を取り扱います。

たまに日常が舞台のブログになる時もあります。
最近はサクラ大戦、特撮、プリキュアなどのネタがメインです。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
FC2カウンター
ブロとも一覧

大河内の缶詰

THE・武者戦記EX

God bless you

萌えタリ~な日常

霊様のブログ

サイザーの最前線日記(移転しました!

覚醒の夜明けに青い炎

暇潰の達人

僕らの飼育小屋

Shall l to coming out? 別館 ~Paranoia's world~

みんなの早期リタイア独立宣言書

私は百合じゃないんだからねっ!

雛見沢ゲットー

偽トロキャプチャ通信販売 New3DSLL,New3DS,2DS,WiiU,PS vita制作代行!NintendoSwitch

気ままに店長

しあんのぶろぐ

まったりな部屋

Love tube

MACHINE HEART ~機械にだって心あり!~

その日暮らし

アニライ<猫・w・>

なりそこないカメレオン ver.2.0

ドラコの玩具紹介ブログ

ハラちゃんのまったり日記

ぽん吉の音痴地帯w

白い閃光-ホワイト・グリント-

xxキタローxxのブログ

ぷにぷに 

廃棄物処理場

2次元に魂をひかれた者
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ケイタイでピッと
QRコード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。